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2009年11月30日

オプソ内服液:モルヒネ

がん腫瘍による痛みがひどくなり、

オプソ内服液を服用することになった母。


カプセルオプソ内服液カプセルとは、がんによって起こる痛み(癌性疼痛)を抑えるための鎮痛薬です。

オプソはモルヒネを水に溶かした内服液であり、体内に速やかに吸収されます。

そのため、オプソは痛みがひどくなったときに服用する(頓服)ことで、

すみやかに痛みをとることが可能です。




オプソ内服液を服用するようになり、母の痛みを消すことが可能になりました。


これを服用するということは、がんによる痛みの段階が

最高段階にあるということなのです。



毎日痛みに苦しめられていた母は

ある朝、オプソ内服液を、決められた容量飲んだにも関わらず

全く痛みが取り去られないことを看護師に相談すると

まだ1時間ほどしか経っていないけれど、

もう一度服用しても大丈夫だということを聞いて

同じ容量のオプソ内服液を服用しました。



その時母は、オプソ以外に貼るタイプの痛み止め薬を貼り、

他の鎮痛薬も服用していました。



それから母は、約1週間ずっと眠り続けることになりました。


全く起きないわけではありません。


声をかけると目を開けますが、焦点は合わず

喋ったりもしますが、わけのわからないことを言ったりしていました。


寝言を言っているのかと思いましたが、

目を開けてはっきりとした言葉で

「部屋の中に子供たちがたくさん入ってきた」と言ったり

となりのベッドには誰もいないのに

「どうしたの?あなたも苦しいの?」と話しかけたりしていたので

私と父は戸惑い、「夢の中にいるんだね」と話していました。



しかし母は目をぱっと見開いて

「寝てないよ!あんたたち聞こえないの?隣の人、苦しいって言ってるでしょ?」

と、私達には聞こえない、見えないものを一生懸命説明しようとしてました。



あとでわかったのですが、この症状はオプソ内服液による

まれにある副作用(幻聴・幻覚)だったのです。



一人で歩くことも、立ち上がることさえもままならない母が

知らない男の人が、自分をトイレに連れて行ってくれるから

車椅子で待っててという声が聞こえたと言って

車椅子のあるところまで行き、座って長い間待っていたことがあったようです。


幸い、看護師さんに発見され部屋に戻されたそうですが

あんなに体中痛そうにしている母が、無意識の中(睡眠中)で

歩きまわれてしまうとは、信じられませんでした。



その後、オプソの服用は止めていますが

痛みはまだあるため、モルヒネの注射に切り替えてもらっています。


オプソ内服液自体、成分はモルヒネなのに

どうして注射だと副作用がほとんど現れないのか疑問です。




「眠り」からようやく覚めた昨日、

母は眠りについている間、ずーっとある人と話をしていたそうです。

「ある人」とは三途の川の案内人だったそうです。


いろんなことを教えてくれて、

本人も自分はもう死んでしまったと、疑うことはなかったと話してました。



モルヒネやオプソ内服液が、必ずしも重大な副作用を起こすものではありません。

個人差や使用方法の注意が必要です。



こちらをごらんください。



三途の川を渡る前に意識を戻してくれた母。

きっとまだ逝ってはいけないということなのだと思いたいです。



無理をしないで頑張ってと、励ますことしか今はできません。





Posted by ゆっきぃ at 01:39│Comments(7)薬のこと
この記事へのコメント
始めましてCHIKOと申します
このブログは よく拝見していました
ゆっきぃさんの強い精神力でこのブログが
あるんだと勝手に思っています
CHIKOの母も数年前に癌がわかり
闘病中です
今は横浜と沖縄と離れて暮らしているので
ゆっきぃさんとは状況が少し違いますが
親を思う気持ち 笑ってほしいと思う気持ちは
一緒です!!!
これからも ゆっきぃさん・ゆっきぃママさん
応援してます
Posted by CHI-KO at 2009年11月30日 11:22
>CHI‐KOさん

コメントありがとうございます。

応援までしていただいて、うれしい限りです!

ガンは必ずしも、その人の人生を終わらせてしまうものではありません。

ガンになったことによって、これからの生き方や命の尊さを

真剣に考えるようになったという方もたくさんいます。

それは患者本人だけではなく、周りの家族・親族・友人等も同じだと思います。

CHI‐KOさんもきっと、たくさん辛い思いをしたのでしょうね。

これからは楽しいことやうれしいことがいっぱい待ってる と

そう信じて、がんばっていきましょう!!
Posted by ゆっきぃゆっきぃ at 2009年11月30日 14:20
今日、母がオプソを飲み始めました。
やはり、食事が取れなかった母が美味しいと
ほとんど完食しました。寝て起きた後に、
沢山話もできました。病気が嘘のようです。
未だにドラマでもみているようで、信じられない気持ちです。色々調べれば調べるほど、
落ち込みます。でも、母が美味しそうに、ご飯を食べると嬉しくて、涙がでそうです。
これから、何をしてあげられるのだろう?
私が、負けたら母も負けてしまう
最後まで、一緒に頑張ろう!!
Posted by サト at 2010年01月16日 01:26
>サトさん

お返事が遅くなり申し訳ありません。

サトさんや、お母様にとってショックを受けるような記事を書いてしまい、罪悪感でいっぱいです。

しかし私の場合に置き換えて考えたとき、

その事実をもっと早く知っていれば

母の為にいろんなことができたんじゃないかと思いました。

母だけでなく、残される私達が

知っておきたいことなんかも聞けたんじゃないかな。


たとえ、辛い未来が待っていても

いつもと変わらず優しく接してくれるサトさんに

きっとお母様も感謝していると思います。



なんて声をかければいいのか・・・

ありきたりの言葉で申し訳ありません。

辛い気持ちだけはわかります。

なので、がんばってとは言いません。

応援してます!!
Posted by ゆっきぃゆっきぃ at 2010年02月03日 15:52
私の父も去年の11月22日に癌が発覚し直腸癌の末期で肝臓、リンパ、肺、骨、全身転移の為、病気発覚後2ヶ月もたずに亡くなりました。
変な事を言うったり動き回るのは、オプソの副作用と言うより全身状態が悪いために起こる、せん妄と言う症状で精神安定剤を服用しなければいけません。この症状は良くなる事は期待がてまきないそうてます。消化器の為、食事もできずに痩せていきました。私達家族にとっても本当に辛い闘病生活でした。
Posted by コツぺ at 2012年02月17日 06:51
始めまして
オプソ内服液を辿りこちらへ辿り着きましたm(._.)m
昨夜よりオプソ内服液を服用です。
今朝台所で食事の支度をしておりましたら
ガタンって音がし、ベットへ行くとベットから降りて倒れていました
お米を仕込もうと立ち上がりベットから降りて倒れたようです
自分が元気な時みたいに思っていたようです
小細胞肺癌の末期で発見され、約一年間放射線、抗がん剤治療の末緩和治療を申し出た母ですが
見ていて悔しくて涙がでます
余命幾ばくも無い母ですが
介護休暇を申請して在宅介護の為実家に戻りました
幸い自宅が徒歩5分程なので食事の支度を2軒分出来るので安心です
ホスピス待機患者ですがこのまま在宅介護で天に召されるのではないかと思っています
介護するって自分がポジティブで居なくてはダメですね
時間がある時に私も眠り、体力を蓄えておきます
認知の父が母へ優しくなったことも励みになります
突然のカキコ申し訳ありませんでした
Posted by 小島 at 2015年03月22日 09:23
始めまして
オプソ内服液を辿りこちらへ辿り着きましたm(._.)m
昨夜よりオプソ内服液を服用です。
今朝台所で食事の支度をしておりましたら
ガタンって音がし、ベットへ行くとベットから降りて倒れていました
お米を仕込もうと立ち上がりベットから降りて倒れたようです
自分が元気な時みたいに思っていたようです
小細胞肺癌の末期で発見され、約一年間放射線、抗がん剤治療の末緩和治療を申し出た母ですが
見ていて悔しくて涙がでます
余命幾ばくも無い母ですが
介護休暇を申請して在宅介護の為実家に戻りました
幸い自宅が徒歩5分程なので食事の支度を2軒分出来るので安心です
ホスピス待機患者ですがこのまま在宅介護で天に召されるのではないかと思っています
介護するって自分がポジティブで居なくてはダメですね
時間がある時に私も眠り、体力を蓄えておきます
認知の父が母へ優しくなったことも励みになります
突然のカキコ申し訳ありませんでした
Posted by 小島 at 2015年03月22日 09:23
 
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